「酒は百薬の長、されど万病の元」「酒は百薬の長」という心地の良いフレーズを聞いたことはありませんか?一方で「お酒は体に良くないから」という相反するフレーズもたびたび耳にします。実際の所どうなんでしょう?「酒は百薬の長」という言葉の由来は諸説ありますが、日本では徒然草の一文とされています。百薬の長とはいへど、よろづの病は酒よりこそ起これ。憂忘るといへど、酔ひたる人ぞ、過ぎにし憂さをも思ひ出でて泣くめる。後の世は、人の智恵を失ひ、善根を焼くこと火の如くして、悪を増し、万の戒を破りて、地獄に堕つべし。- 徒然草確かに「酒は百薬の長」というフレーズは出てくるのですが、、、「よろずの病は酒よりこそ起これ」とあります。つまり始めから「酒は百薬の長とは言うが、万病の元であり、様々な禍の元となる」と注意を促していたのですね。今も鎌倉時代も、お酒の悩みは同じだったとわかります。「百薬の長」として使えるように、上手に付き合っていきましょう!適正飲酒量って知っていますか?「日本酒1合?チューハイはどのくらい?」では、上手に付き合うためにはどうすればいいでしょうか?一般的に安全に飲めるといわれる「適正飲酒量」という量があります。よく「日本酒1合」と聞きますが、ではチューハイや焼酎、ワインなどはどのくらいが適正なんでしょうか?まずは「適正飲酒量」を知り、自分の飲酒量が安全な量かどうかを把握しましょう。「アルコール20グラムってどういうこと!?」と言う声が聞こえてました。その通りで、お酒の種類によっても変わってきます。計算は簡単で、約「度数(%)×量(ミリリットル)」です。厳密には0.8をかけますが、なくても概算できます。これで1日のアルコール量が20グラムを越えないように気を付けてみましょう。最近増えている「ストロング缶酎ハイ」などは度数が高いので飲みすぎ注意です。各お酒の適正飲酒の参考量はこちら。(引用元)適量ってどのくらい?|DRINK SMART お酒の正しい付き合い方を考えよう|サントリーあなたの飲酒習慣は大丈夫?「自分は大丈夫」と思っている方へさて、適正飲酒量について学びました。「それくらいじゃ酔わないし大丈夫」「いつも飲んでいるわけじゃないから」「自分は大丈夫だろう」と思っている方に、是非一度試してもらいたいことがあります。飲酒習慣スクリーニングテスト(AUDIT)|お酒とうまく付き合う|CSV活動|キリンAUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)とは、WHOによって開発された問題飲酒者のスクリーニングテストで、多くの国々で飲酒問題の早期発見・早期介入のツールとして使われてます。アルコールの許容量は人それぞれなので、適正飲酒量も実際には人それぞれです。しかし、「生活や健康に支障をきたしている」飲酒習慣は、「適正」の範囲を超えていると考えます。アルコール依存症などの問題は、「自分で気が付かないうちにいつの間にか」陥っているため、注意が必要なのです。アルコール問題の背景には...一人で悩まず相談してくださいアルコール問題に限らずですが、依存症を考える上で大切な視点があります。依存症には多くの場合、「駆け込み寺」的な要素、つまり「お酒などの依存物質に逃げたくなるような何か」が背景にあることが多いです。例えば、「寂しさやつらさをお酒で紛らわしたい…」「自信・勇気のない自分をお酒の力で何とかしたい…」「やることはないけど、新しいことをする気力もないからとりあえずお酒で紛らわしたい…」など。個人、人間関係、仕事などで生じた様々な課題やストレスを「自分でどうしていいかわからない時」、お酒などの依存物質で心の隙間を埋めようとしてしまうことが多いのです。だから、はっきりと言います。「お酒に頼らず、私たち医療者を頼ってください。」誰しも、逃げたくなる時はあるし、どうしようもない悲しみや苦痛に耐えられなくなる時はあります。どこに相談していいのかわからず途方に暮れることもあると思います。そんな時は1人で抱えずに私たち医療者に相談してください。その根本の原因を解決できるかどうかはわかりません。しかし、その苦しみを一緒に分かち合うことはできます。“希望は、絶望を分かち合う事”小児科医・熊谷晋一郎https://www.tokyo-jinken.or.jp/publication/tj_56_interview.html何か、お酒に逃げなければいけないような問題を抱えているのであれば、一度ご相談ください。みなさんが希望を持てるよう、その課題を乗り越えられるよう、私たちにできるサポートをしていきます。お酒について知ろうお酒とうまく付き合う。「スロードリンク」で豊かな人生を|CSV活動|キリンDRINK SMART お酒の正しい付き合い方を考えよう | SUNTORY