暑い季節がやってくると悩まされるものの一つに、「蚊」による虫刺されがありますね。みなさん、虫刺され対策、どうしてますか?蚊の活動時期蚊の活動時期というと、夏の間の6月から8月あたりをイメージしますが、実は蚊は4月から11月中旬の半年以上もの間を活動時期としています。また、蚊の種類によって多少差はありますが、だいたい気温は20〜30度程度、夕方から夜・夜から午前中あたりの涼しめの時間帯に活発に血を吸います。虫よけはどんなものを選んだらいいの?虫よけは認可された有効成分の入っているものを使用しましょう!適正な使用の範囲では妊娠や授乳中の女性でも安全に使用することができます。以下に代表的な有効成分を紹介します。※実際は各製品の仕様書に従ってください。① ディート・最も代表的な虫よけ成分・5〜30%の製剤がありますが、効き目は一緒。作用時間が変わる。(5%=1.5時間/10%=2時間/30%=8時間)・飲んだり吸入したりしないよう注意が必要。・年齢で使用制限があります。6カ月未満の乳児には使用できません。6か月以上2歳未満は1日1回、2歳以上12歳未満は1日1〜3回までとなっています。・長時間塗ったままにしないようにしましょう。子供で約4時間、大人で約8時間程度が目安。さらに長時間使う場合は、濃度の低いものを使うか、薄く塗るようにしましょう。② イカリジン・小児に対してはディートよりも安全に使用できます。年齢制限や回数制限はありません。・5〜15%程度の製剤がありますが、効き目は一緒。作用時間が変わる。(5%=6時間/15%=8時間)③ 天然成分(レモンユーカリなど)・天然成分で基本安全に使用できます。・3歳未満のユーカリ油の安全性は意見が分かれます。お子さんへの塗り方直接吹きかけるのではなく、大人が虫除けを手にスプレーしてからお子さんに皮膚に塗ってください。手のひら、目、口、傷や皮膚炎などがあるところには使用しないようにしましょう。日焼け止めと併用する場合は、日焼け止めを最初に塗り、その上に虫よけを塗ります。服の内側の皮膚には虫よけを使用しないように。帰宅後など、虫刺されの危険がなくなったら、速やかに石けんなどを使って洗い落としましょう。その他生活上の注意点長袖長ズボンで皮膚を保護しましょう。蚊は水があるところに産卵するので、周囲の水たまりをなくしましょう。蚊帳の利用も有効です。網戸の補修も忘れずに!効率的に蚊を退治するには?家の中に蚊が入ってしまったとき、どうしますか?殺虫剤を利用する方法もありますが、面白い方法に蚊の習性を利用するというのあります。実は蚊は飛んでいるよりも止まっている時間が長いのです。特に血を吸った後は体が重くなるため(2〜3倍になる!)、近くの壁や植物にとまって休息しています。この習性を利用して、最近は壁に噴霧するタイプの殺虫剤も市販されています。蚊が媒介する感染症・マラリアの流行地域では、壁に殺虫剤入りの塗料を塗布したり、朝起きたら壁で休んでいる蚊を倒して回る、などの工夫もあるようです(面白いですね)。【豆知識:足裏の除菌で蚊に刺されにくくなる!?】日本の高校生が行った有名な研究があります。家族の中で妹がやたらと蚊に刺されることを疑問に思い、研究を行ったところ、足の裏の「常在菌」の種類が影響していることがわかりました。その菌を減らすために、妹の足首から下をアルコール消毒したところ、なんと蚊に刺される数が3分の1に!足裏消毒だけでなく、石けんで洗ったり、靴下を新しくするだけでも効果があったとか。蚊の対策に、ぜひ一度足裏消毒をためしてみてはいかがでしょうか?ちなみに匂いとは関係がないようです。(一番匂うお父さんの足には蚊は反応しなかったとか)最後にいかがでしたか?いよいよ夏本番!効率的に虫刺され対策をして、快適な夏を過ごしましょう!