「肺炎は老人の友である」1898年に”内科学の父”とよばれたWilliam Oslerが述べた言葉です。高齢者は体力が低下し肺炎にかかりやすく、また重症化しやすいため、100年以上がたった現代でも、高齢者を悩ませています。日本人の死因の第5位が「肺炎」で、その約95%が65歳以上を占めているのが現状です。肺炎球菌とは肺炎の原因菌の中で最も多いのが「肺炎球菌」。肺炎だけでなく、敗血症や髄膜炎などの重症感染症を引き起こすことがあります。高齢の方や持病をお持ちの方では特に予防が重要です。今の時代に合わせた新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス®」の誕生2010年の小児の肺炎球菌ワクチン接種開始以降、既存のワクチンの対応している種類の肺炎球菌感染症が減少し、その代わりに、従来ワクチンでは対応できない種類の肺炎球菌が増加しているということがわかりました。21価肺炎球菌結合型ワクチン「キャップバックス®(PCV21)」は、小児肺炎球菌ワクチンプログラムが成熟した国々における成人侵襲性肺炎球菌感染症・肺炎の予防を目的として開発されました。日本人成人の市中肺炎の原因となる肺炎球菌血清型の71.9%、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の80.3%に対応しており、「キャップバックス®」は従来のワクチンに比べてさらに広く肺炎球菌感染症を予防することが期待できます。【キャップバックス®(PCV21)と従来ワクチン(PPSV23,PCV15)の対比 】以下を参考に簡略化し作成・日本感染症学会「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第7版2025年9月30日)・キャップバックス筋注シリンジ 市販後調査資料:MSD・厚生労働科学研究費補助金新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「成人の侵襲性細菌感染症サーベイランスの強化のための研究」 : 2025-2027年度(予定) https://ipd-information.com/adult/overview/ (2025年9月3日アクセス)・キャップバックス筋シリンジ電子添文2025年10月改訂(第2版)・ニューモバックスNPシリンジ電子添文2024年8月改訂(第4版)・バクニュバンズ水性懸濁シリンジ電子添文2024年2月改訂(第4版)ニューモバックス(PPSV23)を受けた人にも追加接種がおすすめすでにニューモバックス®(PPSV23)を接種した方でも、1年以上経過していればキャップバックス®(PCV21)を追加で接種できます。上の図でもわかるように、キャップバックスを打つことで、現代にあったより多くの菌の型に対応でき、免疫の質や持続性も高めることができます。 当院の方針 : 2026年1月時点※キャップバックス®またはプレベナー20®を接種された方は、以後のニューモバックス®の再接種は不要です。 費用料金 : 14,300円 (税込・自費接種)※2026年1月時点、キャップバックス®は自費接種となります。ご相談・ご予約ご予約はお電話で承ります。※肺炎球菌ワクチンの種類や接種の時期は、年齢や持病、過去の接種歴によって異なります。最適な組み合わせを医師がご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。最後に「肺炎は老人の友である」は生物の理で、避けることができません。しかし、医学の進歩もあり、少しずつ、対策ができるようになってきています。長生きなこの時代を、少しでも元気に生きられるように。わからないことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。